先輩の姿
患者さま一人ひとりに応じた看護を目指して。
看護師(入職1年目)
看護学生のとき、精神看護学実習で自分の一つ一つのコミュニケーションが患者さまの健康を支えていくという体験に看護師としてのやりがいを感じ、慈圭病院に就職しました。
入職後、身体合併症病棟に配属され、当初は患者さまの名前と顔を覚えることに精一杯でしたが、少しずつ患者さまの個性が見えはじめ、個別性のある看護の大切さに気付きました。その気付きから自分の発言や行動をより意識し、患者さまの反応から日々振り返り、一人ひとりの患者さまにあったより良い看護・ケア・コミュニケーションを心がけるように努力しています。
また、私が勤務する身体合併症病棟では、患者さまの訴えや自覚症状が精神科疾患からくる症状と決めつけず、身体状態の観察や客観的データからアセスメントすることを常に心がけることで、身体疾患・精神疾患の観察や看護技術の成長につなげていけると実感しています。
教科書にはない、奥の深い仕事です。
看護師(入職2年目)
学生時代、当院の実習で精神科の看護に魅力を感じました。実習のとき、訴えが頻繁な患者さまがとてもイライラされていて、私がゆっくりとお話を聞かせていただくと少しずつ落ち着きが戻り、険しかった表情がだんだんと笑顔に変わっていくのが感じられました。看護をするときには自分自身の心にも余裕を持っていることが大切ということを実感した貴重な体験となりました。「精神科看護は教科書どおりにはいかない」。今の私がこの仕事について感じていることです。自分で看護を模索し看護観を創造していく、奥の深い仕事だと思います。自分自身の関わりが看護の道具となるので、声かけや表情には特に気をつけて、一日一日の関わりを大切にしています。
信頼関係を築き、一歩ずつ回復へと。
看護師(中堅看護師)
慈圭病院で介護福祉士として5年勤務した後に看護学校へ。卒業後再びここで働いています。介護福祉士の「日常生活を支援する」立場から、看護師の投薬や身体管理といった「医療を提供する立場」に変わり、命に直結する業務にやりがいをいっそう強く感じています。心の病は、患者さまの心と向き合い疾患そのものを心でキャッチする必要があります。ときには患者さまとぶつかりながらでも、信頼関係を築き一歩ずつ回復へと向かっていく、そして、その歓びをともに分かち合えることも、精神科看護の醍醐味ではないかと思います。
困難を感じた時こそ、成長のチャンス。
主任看護師(中堅看護師)
人と関わる仕事がしたい。そんな思いでこの職業を選びました。見学したときにスタッフのかたも優しく、院内で笑顔が多く見られたのもこの病院に決めた理由です。対応に悩んでいた受け持ちの患者さまから「ありがとうございました」と言われた時は、未熟なりにも一生懸命関わらせていただいてよかったと感じました。看護主任として病棟勤務をしながら、病棟運営、業務の割り振りや改善などを行っています。困難な時もチャンスと捉え成長できるように心がけています。先輩看護師はもちろん、後輩からもいいところを自分に還元できるように、気づきを得て学べるようにしていきたいです。